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9月議会を終えて(決算)

令和6年9月定例会が閉会しました。

9月は審議議案に加え、令和5年度決算議案の審議が行われるため通常より長い日程となります。

この度のTOPIXは決算について書きたいと思います!



〇R5年度決算概要






一般会計の決算総額は、歳入1121億7645万7000円、歳出1080億809万1000円で、一般会計の実質収支は35億9285万3000円の黒字になっており、実質公債費比率は、5.4%で前年度に比べ、0.6%低下、将来負担比率は、34.9%で前年に比べ8.8%低下し、財政健全化判断比率が大きく改善されていることを評価します。


○決算特別員会であった議論TOPIX


【歳入・総務系】

○財政調整基金

いわゆる貯金ですが、R5年度決算では約81.3億円。R4年度が約75.3億円なので、着実に積むことができている。

H30年度 53.7億 元年59.4億 R2年度40.4億  ※コロナで約24億取り崩している R3年度 52.9億



○特別トン譲与税 

一方で、税収減はきがかりです。一例をあげます、上記税金。内国船は償却資産なので固定資産になります。昭和32年に法案化し、漁港の行政サービスをうけたものを国から市にもらえる制度になります。

R元年度 8371万

R2年度 5701万

R3年度 4374万

R4年度 2207万

R5年度 1963万


毎年減っている。海上貨物輸送量の統計は鉄鋼量の輸入量、H30年447万 R元年397 R2年198 R3年166万 R4年0。日鉄の影響であることは間違いない。こういうところから日鉄撤退の呉市における影響は大きい。


※乾物の積載貨物の容積を税関に納付。これが市に贈与される 1トンあたり20円、1トンあたり60円(年間一括払い)。譲与税時期、9,3月にお紺われている。

※パナマ船に移しているのもおおい


○ふるさと納税

R4年度 約3.4億 R5年度 約6.6億円。7億5千万の寄附目標には未達ですが、前年度よりのびている。要因は肉と牡蠣が在庫切れ。1万から13000円にあげないといけない。干ばつで柑橘が激減。10-12月にはいってこなかった。中間事業者をかえたことでPR力が増した。市内事業者の提供数もアップ。



【民生・衛生費】

○子ども医療費等助成

R5年度は子ども医療費が拡充された初年度。その額も踏まえ見積もった予算より約6800万円増えている。質疑しましたが、確固たるエビデンスはまだ見つかっていないそう。おそらくコロナが5類になり医療費がかかるようになったこと、またインフルエンザ、その他感染症で病院をかかる人が増えたこと、コロナの受信控えが通常に戻ったことなどが要因として考えられる。R2年度コロナまっただなか約9000万下振れした年もある。


○保育士支援(宿舎借り上げ)

意向確認したうえで、募集したけど1年で間に合わなかった。10施設予定が1施設2名となった。例えば、各施設が契約者にならないといけないが名義変更しなければいけないが、それが間に合わなかった。

R6年度 10施設10名を予定


○成人健康診断検査事業

・当初 226,540千円 → 決算 207,485千円 予算より下振れ決算。下記令和4年度実績ですが、令和5年度はもう少し下がっている状況。少しでも違和感があれば、是非検診を。


R4年度実績 広島県HP

胃がん検診 呉市3.0% 全国6.9% 広島6.9%

肺がん検診 呉市3.0% 最下位 全国6.0% 広島5.5%

大腸がん検診 呉市3.6% 最下位 全国6.9% 広島6.0%

子宮頸がん検診 呉市22.5% 1位 全国15.8% 広島13.7%

乳がん検診 呉市11.9% 18位 全国16.2% 広島12.8%


【教育費】

○幼保小連携

令和5年度から新たに、約30万円の予算執行。保育所、幼稚園、認定こども園等から小学校への円滑な接続を目的とした「呉版接続カリキュラム」を基に、互いの活動内容等の連携を図ったり、合同行事や合同研修会を実施したりするなど、幼児期の子供の育ちと学びが、小学校以降の学習と円滑につながるよう取り組みがはじまりました。「中1ギャップ」の小学校版だと感じますが、取組事例を横展開し、呉市全体で取り組むべき。幼保小中一貫へ。


○部活動の地域移行 

40万の予算が10万円の執行に。要因としてハンドボール協会さんの合同部活動が1日3人の予定が1名になったこと、また部活動内であることから予定していた保険料もかからなかったことがあげられます。部活動がしたくてもできない子どもたちが沢山いることを忘れてはいけない。早急な対応を。


○SSRを含む事業

不登校等児童生徒の安全・安心な居場所の確保と社会的自立を支援するSSR(スペシャルサポートルーム)の設置や、スクールカウンセラー4人を呉市内へ派遣することも合わせ約1400万円の予算執行。何をもって不登校というのか、そういった議論にもなりました。子どもたちにとっての居場所の選択肢が増えることはいいとおもう一方で、そもそも学校へくる意義は何になるのか、根本的な教育について考えさせるところでした。


○スポーツ推進体制

呉・瀬戸内ブランディング事業が約1000万円の予算執行を行っているが、半分県から補助金をもらっています。この補助金の条件が、スポーツブランディングを推進する体制づくりとなりました。まちづくりにスポーツを活用すること、また、新たな観光推進体制とのシナジーにも期待。


○呉市総合スポーツセンター機能移転再配置資料作成

約6200万円。各施設の適地を選定するために地質調査やその解析、土木技術、建築技術などの知識と技術力が多岐にわたり必要な業務であり、なおかつ短期間で総合的な調査検討をしなければならないことから、様々な業務を一括で発注したため、委託料が高額となっています。

 

 

【商工費】

○起業家支援プロジェクト

クラウドファンディング型ふるさと納税による資金調達支援。550万の寄附見込みを大きく上回る約970万円の寄附があった。このノウハウをより多くの起業家へ、また、庁内で横展開して、ビジネスだけでなく地域の社会課題も適応するのはどうだろうか。

 

○観光について

R5年度の調査 観光振興計画上の観光消費額約122億円。公式観光サイト「くれとりっぷ」 1660万円 閲覧数は約17万4000回。CRM実証事業1950万現在会員数約4300人 加盟店舗75店舗 。ちなみに現在呉の宿泊キャパは約4000人となっている。大和ミュージアム休館対策のひとつとして、観光コンテンツの創出事業を行っているが、令和5年度はナイトタイム6件、体験・滞在型3件、食に関するコンテンツの創出1件、計約2700万円の支援実績。

 

○呉駅周辺事業

予算約6700万円に対して、執行額が約4800万円。ターミナル一般車送迎場実施計画が国の実施設計をまってになったため、翌年度に繰り越したことが主な開きの差。その他次世代モビリティの実証実験も国から1/2の補助をもらい実施しているが、実装にはハードルが高く感じる。

 

○農業支援について

新規就農者総合支援事業、スマート農業等推進事業の実績は出てきたが、2000万円の予算計上をしていた、農業参入等起業支援事業は未実行0円。制度設計、また誘致方法に問題があるように思える。今後の食料自給率の問題も鑑み、一次産業の底上げは必要不可欠。

 

 

【最後に】

決算ではありませんが、本定例会中に日鉄跡地について防衛省が一括購入した場合のゾーニング案報告がありました。正直ざっくり過ぎてわかりませんが、呉市に対して丁寧に説明しようという姿勢がみえます。長期的なはなしになっていきますが、呉市の利益のためどういう施設がくるべきか、国と県と市が連携を図りながら進めてほしいとおもいます。

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