2025年3月議会予算TOPIX
- 小田事務所

- 3月26日
- 読了時間: 5分
3月議会が閉会しました。
■本議会では諮問案件を含む77件の議案が提出されました。
新年度予算の概要の中から個人的なTOPIXを書きたいと思います。
■新年度予算の概要について
<全体>
令和7年度における一般会計予算は、昨年の1,089億円6,000万円よりも約27億3,000万円増、2.5%増の1,116億9千万円で、平成の大合併により1市8町で合併して以降、20年で過去最大の規模。市債残高の推移も着実に減ってきている。
主な増加要因をみると、総務費では、市民センターの大規模改修等やシステム標準化移行に伴う経費が約16.6億の増、民生費では、児童手当の拡充やサービス利用の増加等による心身障害者介護訓練等給付費が約16.3億円の増、教育費は、呉市総合スポーツセンターの売却に伴う国庫支出金の返還や体育振興基金への積立のほか、港町小学校の建設や市内中学校のトイレ洋式化、アーバンスポーツ施設の整備等の事業費が約28億円の増となっています。「世界一魅力的な「呉」を目指して」、必要な事業を実施し、新たな市政運営の起点となる予算だと評価します。
<民生・教育費>
〇こどもまんなかキャンペーン 11,100千円
啓発活動とR7年3月に策定する呉市こども計画の子ども向け概要版を作成。とても大切なことで、マインドセットへの予算は必要だとおもうが、高い予算をかけるのでしっかりと機運を高めていただきたい。
〇学校体育館への空調整備 20,000千円
国の補助事業の拡充に伴い、呉市立学校5校の体育館について設計業務を実施。総事業費31.8億円。文部科学省はR17年度までに95%の目標設置率を掲げています。
〇外部人材を活用した学校部活動 2,188千円
自分自身PTA活動をする中で、部活動の選択肢が少ないことについてよくお話を頂くこともあり、ここの予算はいつも注目しています。合同部活動の拡充や、文化部の合同練習など徐々に広げているが、もっと広い視野で全体的に解決しなければならない。この実証事業をスタートに今後広げていくとの答弁はあったが、抜本的な仕組みづくりを。
〇コミュニティースクール導入 1,660千円
委員の方への報酬4,000円の予算計上で、R7年度から全学校区で開始。多くの議員が質疑を行っていたが、これから学校や保護者、地域で一緒になって子どもたちを育てていくことがより重要になってきます。その拠点組織といて今後機能していくよう、事例を横展開しながら。
<福祉 地域協働>
〇呉市バス優待制度による運賃助成 354,012千円
モビリーデイズ以降に伴い、移行に伴う支援窓口を設置。いきいき優待パス(100円で乗れる)は約3億4,000万円の予算計上。公共交通の維持にこのほかにも広電への補助など、多くの予算が計上されています。バスという手法だけでない考え方、また、適切な受益者負担について、今一度考え直さなければならない。
〇安芸灘地域活性化奨励金 12,000千円
安芸灘大橋通行料が無料になるまで、高校生を持つ保護者へ20,000円/月(高校生1人につき)の交付。高校生の定着と他の地域からの移住を促進する。しかし、上記公共交通ではないが、呉市も広く、通学に多くの費用が掛かっている世帯も多い。こどもまんなか社会、また、よりバス利用者を増加させる観点からも、全地域展開の検討が必要。
<スポーツ>
〇広島東洋カープ2軍戦の誘致 3,200千円
鶴岡一人記念球場において、9月5日の阪神戦を誘致。今後1軍戦はズムスタのみになる中、H29年以降2度目。前回は約5,000人が来場。サイン会や野球教室など、市外だけでなく市内のみなさんにとっても、プロ野球を身近に感じることができるスポーツコミッションとして好事例だとおもう。継続できるよう、いいものにしてほしい
<産業>
〇呉市・広島大学Town&Gown構想の推進 35,000千円
海洋文化都市くれを目指し、広大、海上保安大学、笹川平和財団と連携。負担額が大きいが、何より、パートナーである広島大学も、プロジェクトを推進するため国の事業採択を受けたり、人材の交流など、本気の姿勢が頼もしい。大きな構想であるが成功への投資と認める。
〇県外から呉市へ就職する学生への支援 729千円
学生のUIJターンを促進するため、県外の大学を卒業し呉市の企業へ就職しようとする学生に対して、交通費の半額を補助。今回予算総括で人材をテーマに総括させていただいたが、人材不足は大きな課題。企業の自助努力だけでなく、市全体の課題として自治体としても支援が大切。採用や人材活用について、より大きな予算規模で企業を支援すべき。
〇せとうちくれワーケーション誘致事業 6,850千円
毎年同額の予算を計上。サテライト誘致の事績は1社。本来のテレワークという側面から、企業誘致とワークツーリズムと分けて施策展開すべき。
〇イギリスの王立空軍博物館との連携 4,700千円
旅費の計上。連携協定を結ぶだけでなく、その他にイギリスには海軍とゆかりの国立博物館が多く、ここを皮切りに、多くの博物館と連携を図っていく。今後3年をめどに。呉と世界をつなぐことができるよう、結果に期待。
〇一般社団法人ツーリズムKUREの運営怪異 124,000千円
ようやく、観光推進体制が整った。マイクレの普及や、人材確保にまだ課題があるが、ここを起点に、観光産業を基幹産業へ押し上げて。今後も動き方を注視。
〇RORO船定期航路の誘致及び阿賀マリノポリス地区の整備 200,284千円
受け入れ環境整備等を実施、トライアルの実施をする。阿賀マリノポリスに関して、定期航路が着く場所の延伸はどれくらいか、効果的か、また上屋が小さいといった施設に関して、疑問視する声も。今後、先進的な港を勉強したい。
<行政経営>
〇地域活性化起業人制度の導入 11,200千円
国の制度を活用し、企業から派遣社員として受け入れできる。交付措置は派遣型で560万。民間ノウハウを活用し、職員採用強化、観光の広報PR人材を受け入れ予定。しっかりマッチングし、呉市の推進力となっていただきたい。
そのほかにも多くの議論がありました。
改めて、新年度予算概要のリンクを下記貼り付けます!



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