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新型コロナウイルス対策補正予算(所見)

5月臨時会が開催され,新型コロナウイルス感染症対策に関する総額約26.8億の補正予算をはじめとして、10議案を承認・可決しました。また、呉市議会では,議員期末手当及び政務活動費の減額、行政視察費の削減を行うことで、約3200万円(議員一人当たり約100万円)を新型コロナウイルス感染症対策の財源として協力することを決定しました。


下記2点について個人的な意見を簡単に記載しました。

長文ですので、お手すきの際ご一読いただけたら幸いです。


①コロナ対策約26.8億円の補正予算

②議員、市長副市長の報酬減、政務調査費の減



【①議論を経ての所見】

A、感染拡大の防止


特筆すべきは、PCR検査体制の強化です。今回の補正で、最大50件/日可能となりました。以前より、初期検査の要件を緩和し、不安に思われている人をより多く検査する体制を整えております。個人的には経済活動の安定につながると考え「抗体検査」など呉市独自であればいいと思っておりましたが、現在国が主導で統計を取るので、市単位では難しい状況であると理解しました。また、乳児検診など密を避けるための投資は嬉しいです。

・また公共施設の再開に向け、感染拡大防止に努める努力を引続き行っていただきたい。



B、生活に係る支援


・子育て世帯への給付は賛否あるかと思いますが、子育て世帯のひとりとして、歓迎すべき。今回の自粛を受け、多くの子育て世帯のご意見を頂きましたが、精神的、金銭的負荷は大きいものです。

・時間の関係で緊急雇用対策として30人を9か月雇用するといった議論できませんでした。前職がお人の転職支援等を行っていた人間としては、勝手ながら心配しております。基本事務作業等とのことでしたが、詳細や、今後の延長可能性、どういった方が対象なのか気になるところであります。詳細は追って出てくるそうですが、アンマッチしないようしっかりと求職者の方と面接していただきたい(雇用後、現場でのフォローも)。求職者と市、お互いが不幸になることはいけないですし、何より、不幸になったまま仕事を続ける先には、市民サービスの低下につながります。

・引続き民生委員さんにはご負担をかけることと思いますが、今回の新型コロナウイルスにより、特に一人高齢者や障がいをもった方など不安が多くあるかとおもいます。フォローアップを市とともに皆様のご経験をお貸し頂きたいとおもっています

・非常に重要なのが、皆様に「知ってもらうこと」です。HP、SNSなどのリアルタイムな情報発信はいいことですが、全ての市民の皆様に届くわけではありません。今回の新聞折込はいいことだとおもいます。ここで主張したのが、全紙に織り込むのは1回だけだそうです。え?1回だけ?って感じです。今回の補正予算の内容などを広報しますが、今後どういった状況になるかわかりません。そうなってほしくありませんが第2、第3波が来た時など、皆さんへすぐ伝えたい事などもでてくるでしょう。いい政策をしていたとしても、いいことを言ったとしても、伝わらないと意味ありません。



C、事業者への支援



・前年同月比20%の売上減の事業者へ10万円をお渡しさせていただく。これは小規模事業者(個人事業者、フリーランス含む)対象の支援になります。ご意見多々あるかと思いますが、趣旨としては幅広く、国の支援などが行き届かない方にもリーチしたいという思いがあるそうです。まちの小さな魚屋さん、文具屋さん、フリーで動いている個人さん、とかく申請していただきたいです

・社労士や行政書士への依頼費用の補助ですが、ぜひとも利用し、煩雑といわれる国県の申請書類を一緒に作っていただきたいです。自分も勉強はしますが、調べるのに理解するに時間はかかるし、これもコスト。専門家にお任せすることで、確実かつ迅速な手続きが可能かと思います。

・新たな産業への投資に取り組む事業者支援に関しては、個人的にも賛成です。アフターコロナ対策といえるでしょう。一所懸命に前向いて動いている方の背中を押すことって、これからの呉市にとってすごい大事です。めんどくさい、たいぎーと言わず、もらえるものをもらって(専門家を通して)、次へのリスタートを皆さんと一緒にできたらとおもいます。

・クラウドファンディングの手数料支援、奨励金政策は資金調達補助といったイメージです。確かに企画力や、それを知らせる表現力、など大変なこと多くあります。何よりも「成功してやろう」という気力ですかね。大変かと思いますが、呉市内外の皆さんと盛り上げていけたらとおもいます。



D、ICT教育環境の加速化

・令和2年度中にタブレット端末を児童ひとり1台配るための予算です(先生含む)。当初令和5年までに整備予定でしたが、新型コロナウイルスの影響により在宅学習の必要性も考えられる

・市内をくまなく見ますと,未だ光ファイバ未整備地域があります。今回のGIGAスクール構想の加速化によって,光未整備地域の子どももタブレットを持つようになります。端末を使った教育が日常となることを念頭に、どういう使い方をするのか今後研究をしていただきたい。このコロナにおいて、学びを止めないためにもオンラインとオフラインの組み合わせが大切になってきますし、端末のパフォーマンスを上げるためには使い方自体も先生、児童ともに学ばなければいけません。県の教育委員会の方針もあるとおもうが、呉としても先行して考えて頂きたい。「Society5.0時代を生きる子どもたち」への教育格差が起きぬよう、対策を講じていただきますよう宜しくお願いします。


【②報酬などの減額について】

<議員>

・期末手当20%(議長24%)カット

・行政視察削除

・政務調査費を50%カット

批判を恐れず申し上げると、個人的には納得するまで時間がかかりました。こういった時だからこそ細心の注意と危機管理を行い、行動することに、自分たちで自分たちの評価を下げているのではないか。自分たちにこの仕事、市民代表としての誇りがあるのであれば、自分たちの報酬を下げるのではなく、何よりも呉のことを優先して動き、報酬に見合う行動、それ以上の行動をとり続けるべきであると。しかし、この未曾有の状況をみるとそんなことも言ってられません。皆さんと一緒に痛みを伴うこと、そして、少しでも自分たちの報酬が、呉市の政策立案の一つに寄与することは誇りでもあります。これからも、一所懸命に精進してまいります。


呉市議会議員 小田晃士朗

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